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林昌二・雅子の自邸

  • sumaiinterior
  • 2016年4月7日
  • 読了時間: 2分

林昌二・雅子の自邸

林昌二は、1928年東京に生まれ、1953年に東京工業大学工学部建築学科を卒業し、現在の日建設計に入り、重役まで勤めた。

1971年にポーラ五反田ビルで日本建築学会作品賞を受賞し、活躍し2011年に逝去した。

妻の林雅子は、同じ1928年に北海道に生まれ、1951年に日本女子大学家政学部生活芸術学科住居専攻卒業し、東京工業大学清家清研究室に在籍する。

1981年に一連の住宅作品で日本建築学会賞を受賞したり、女性建築家の草分けである。

彼らの自邸は、1956年に米国式コンクリートブロックの壁に、鉄筋コンクリート屋根版を載せた平屋建ての建物で、なんとなく清家清の自邸を思い浮かべてしまうようであるが、中央に水回りを配置し、両サイドにプライベートルームを配置した。現代的オープン的な間取りである。

画像の左上の写真と右下の平面図が、当初の自邸「私たちの家Ⅰ」です。(建築1972年1月号より抜粋)

1978年に増改築を行い、「私たちの家Ⅱ」の自邸となる。画像左中央の外観と左下の居間の写真ですが、「私たちの家Ⅰ」は、右の平面スケッチのXの部分にあたり、大きく囲われて、新しい「私たちの家Ⅱ」になった。(INAXREPORTの中村好文「林昌二・林雅子|私たちの家」から抜粋、)

このスケッチ図の居間から引かれた二本の線に沿って増築部分の建屋の外壁があり、建物に邪魔されずに中庭が見えるように計画され、窓から見える景色の切り取り方が、日本庭園の手法に似ている。

日建設計のような大きな組織の中で、大きなプロジェクトを手掛けている彼が、「住宅を設計する人は暮らしのディテールに興味がなければ、何の面白味もないと思うんです。暮らしの隅々のことをきちんと温かく処理するところに住宅の面白さがある。一軒の住宅の中には世界が入っているんです。」と書いてある。建築家と言われる皆さんが肝に銘じて住宅に取り組んでいただきたい言葉だと思います。

今回は、ここまで!

 
 
 

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