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吉村順三の自邸

  • sumaiinterior
  • 2014年4月17日
  • 読了時間: 2分

吉村準三は、1931年に東京美術学校(現東京芸術大学)卒業して、アントニン・レーモンドに師事。1941年に設計事務所を開設以来設計してきた住宅建築の手法が、1957年に竣工した自邸「南台の家」を境に大きく変わったと言われている。

「南台の家」の以前は、部屋の独立性を明確にするのに連結(斜めの廊下、スッキプフロアー等)の方法を使用していたが、「南台の家」からは、いかに「重心」によって各部屋の独立性を待たせるかに変わったと言われている。

彼の言う「重心」とは、景色の見え方から決められた始点とその始点を中心とする領域であると考えていて、その「重心」に「暖炉」の存在がある。その「暖炉」に誘導されて暖炉まで来ると、外部の景色を見渡せる位置に立つことになる。

各部屋の区別は、仕切ではなく、段差を設けたり、仕上げを変えたり、垂壁や梁を表して処理をする等の方法で行っている。

又、外壁に関しても以前は白い外壁が多くみられたが、白では存在感がありすぎるので、存在感を抑える役割として「板のテクスチャー」を使用している。

「重心」としての「暖炉」に関しては、彼の趣味なのか、「暖炉」に代わる装置を見えだせなかったのか、レーモンドの影響によるものなのか、「暖炉」の存在によって「重心」を表している。

和風に関わらず、洋風の広がりを見せて、モダンに納めている内装である。

今回は、「繁永政志氏の吉村順三研究」を参考にしながら自分なりの解釈で記載していますので、御了承下さい。

吉村順三の作品でとりわけ有名な「軽井沢の山荘」を取り上げようと思いましたが、今回は、自邸にこだわって記載しました。

 
 
 

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