前川國男の旧自邸
- sumaiinterior
- 2016年5月14日
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日本の近代建築の第一人者でもある、前川國男の「旧・自邸」を紹介いたします。
なぜ、「旧・自邸」かと言いますと、この自邸の後の彼が70歳真直の1974年に鉄筋コンクリート造で「新・自邸」を新築しているからです。
この「旧・自邸」は、外観はどちらかと言えば民家のような佇まいで新しさは無いように見えますが、切り妻の大屋根と、その妻側壁面の大きな開口部が、モダニズムの特徴をよく表しています。彼なりのモダニズム建築を日本的にアレンジした建築作品ではないかと思います。

内部空間を見ると、1942年の戦時中の時代背景の中において、リビングには椅子の生活様式を取り入れ、そして壁一面の大きな開口部と、2階までの高い吹け抜け空間に彼のモダニズムが表れています。
ましてや、建てられた時は、資材統制がされていた戦時中で、鉄筋コンクリートの建物をつくることはかなり困難を極め、比較的手に入りやすい木材を使用した木造住宅建築である。
この「旧・住宅」は、現在小金井市の「江戸東京たてもの園」に移築され保存されていて、当時の状態のままで公開されています。

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